港区立高輪いきいきプラザ

2025.10.01

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野生蚊から“ウイルス感染の痕跡”を簡便に検出

 「野生蚊から“ウイルス感染の痕跡”を簡便に検出する新手法を確立した」と発表したのは、東京慈恵会医科大学 熱帯医学講座らの研究グループです。「蚊のウイルス感染の痕跡を検出する簡便な方法を確立し、デング熱流行地の野生の蚊からデングウイルス感染の痕跡を検出することに世界で初めて成功した」と述べています。 ご存じのように、蚊はデング熱、日本脳炎、黄熱、ジカウイルス感染症などの原因となる、様々な病原ウイルスを媒介しますが、これらの感染症を効果的に制圧するためには、媒介蚊におけるウイルス感染状況を正確に把握し、適切にコントロールすることが欠かせないと言います。しかしながら、「流行地の多くを占める途上国では、蚊からウイルスを検出するための設備や技術が十分に整っておらず、調査が大きな課題となっていた」とのこと。そこで、今回の研究では、蚊のウイルス感染の痕跡を従来よりも簡便かつ高い精度で検出できる新たな方法を確立したそうです。実際、この方法を「ブルキナファソでデング熱が流行した際に適用したところ、野生の蚊におけるデングウイルス感染の痕跡を、世界で初めて確認することに成功した」とのことです。この成果により、設備や技術が限られた国や地域においても、蚊のウイルス感染 状況を把握できる可能性が飛躍的に広がると述べています。そして、今後は「蚊から各ウイルスに特有の感染痕跡を検出する方法を確立し、それらを組み合わせることで、複数の感染症の状況を同時に把握できる新たな手法への応用展開も視野に入れている」と結んでいます。

プレスリリース - 学校法人慈恵大学

 画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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