2025.09.29
- ニュース
腰痛とウォーキング
「腰痛になったらウォーキングを始めよう」、一見逆説的な言い回しのように思われますが、実は意外にも理にかなっていると、様々な研究結果が実証しています。「時事メディカル」では、オーストラリアでの1年間の追跡調査の結果を紹介し、ウォーキングをしない人より、する人の方が「腰痛の再発リスクが28%も低下する」と述べ、特に重度の腰痛の発症が少ないという結果が出たとか。また、山形大学医学部の研究グループが以前発表した研究結果では、「中強度の運動でも2年間継続すれば腰痛発症リスクが約40%低くなる」ということです。昨年10月に掲載された「ナショナルジオグラフィック」の記事では、「歩く動きは脊椎への血流を活発にし、運ばれる酸素や栄養を増やして回復を促す」のだそうです。つまり、歩くときの適度な刺激は背骨にとってほどよい負荷となり、腰の筋肉や関節に多くのメリットをもたらすようです。それは、脊柱をつくる椎骨や椎間板にも同じことが言えるとか。つまり、ウォーキングは、これらの組織への血流が活発となり、軟骨も背骨も丈夫になると指摘しています。ともあれ、筋肉は温まると柔らかくなるという性質があることもお忘れなく!
SM