港区立高輪いきいきプラザ

2025.09.29

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自己免疫性胃炎とは?

「ヘリコバクター・ピロリ胃炎の陰に隠れてあまり注目されてこなかった稀少疾患である自己免疫性胃炎に着目」したのは、大阪公立大学大学院医学研究科消化器内科学の研究グループです。自己免疫性胃炎(autoimmune gastritisAIG)とは、体の免疫システムが誤って自分自身の胃粘膜を攻撃してしまうことで起こる慢性胃炎の一種。進行すると胃に特殊な腫瘍ができやすくなるとか。実は、胃の細菌叢にはヘリコバクター・ピロリ菌以外の菌は存在しないとされていましたが、解析技術の進歩により、胃にも多様な細菌が定着していることが近年明らかとなったと言います。本研究グループは、「自己免疫性胃炎から神経内分泌腫瘍が発症するメカニズムの一端が、宿主の代謝異常とそれにともなう細菌叢の変化によって説明できる可能性が示されました。これらの知見は、自己免疫性胃炎から神経内分泌腫瘍発症に至る病態の理解を深め、自己免疫性胃炎の早期発見や予防につながる新しい診断指標の開発に役立つことが期待されます」と述べ、「今後は、より多くの自己免疫性胃炎の症例を対象に研究を進め、 細菌叢や代謝の観点からの自己免疫性胃炎の病態解明をさらに進めたい」と結んでいます。

-自己免疫性胃炎による胃細菌叢の変化と代謝異常を解析- 神経内分泌腫瘍の発症メカニズムの一端を明らかに|大阪公立大学

 画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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