2025.09.29
- ニュース
サルは「今できること」を見極める?
日々の生活の中で、時間の制約から「何を諦め、何を優先するか」という選択を求められるとき、どれが最もふさわしいのかを判断する能力を私たちは持っています。ところが、ヒト以外の動物においてもこのような問題に対処できることを発見したのは、関西医科大学医学部生理学講座の研究グループです。本研究では、制限時間付き採餌ゲームを考案し、実際にマカクサルの時間対処能力を検証したそうです。その結果、「サルが制限時間にあわせて目標設定と戦略を柔軟に切り替えること、これにドーパミンが重要な役割を果たすことを発見した」と述べています。本研究グループは、「今回の成果をもとに霊長類をモデルにした神経科学的研究を進めることで、ヒトの時間に対する行動の柔軟性を実現するメカニズムの解明につながることが期待される」と述べ、「ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如多動症)などの治療法開発にもつながることが期待できる」と結んでいます。
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM