2025.09.26
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オゾン化オリーブ油でメラノーマ細胞の増殖を抑制
オリーブ油にオゾンガスを反応させてつくる「オゾン化オリーブ油」は、褥瘡や潰瘍の皮膚疾患に治療効果が報告されており、化粧品や消毒用途で使用されていますが、メラノーマの細胞増殖に対して抑制効果があることを見出した、と発表したのは北海道大学大学院薬学研究院らの研究グループです。さらに、その効果は、鉄依存性細胞死として新たに同定されたフェロトーシスによることも明らかになったといいます。ご存知のように、メラノーマは、皮膚を中心に全身に存在するメラニン細胞が遺伝子変異によってがん化した皮膚がんです。高い転移性が知られていますが、脳、肺、肝臓などの遠隔転移が生じると、5年生存率が著しく低下することが報告されています。本研究グループは、今後、「オゾン化オリーブ油やその作用メカニズムであるフェロトーシスを利用したメラノーマの新規治療薬や治療戦略の開発が進むことが期待される」と述べています。
新着情報: オゾン化オリーブ油による新たなメラノーマ細胞増殖抑制機能の解明~新たなメラノーマ治療戦略への応用に期待~(薬学研究院 教授 松田 正)
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM