港区立高輪いきいきプラザ

2025.09.26

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コロナウイルス感染後の後遺症を「酸化ストレスマーカー」で評価

新型コロナウイルスに感染し、後遺症の残るケースが問題になっていますが、そのような病態は患者の訴える自覚症状に基づいた評価が主体となっているため、より客観的な診断や評価が可能になる指標が必要であることは言うまでもありません。そこで、岡山大学学術研究院医療開発領域(岡山大学病院総合内科・総合診療科)及び山口大学大学院医学系研究科基礎検査学講座らの共同研究グループは、「疲労の指標として知られる血中の『酸化ストレスマーカー』に着目し、当院に受診されたコロナ後遺症患者について解析したところ、『酸化ストレスが大きく、抗酸化力が弱い』という特徴があることが分かった」と述べています。特に、思考力や集中力が低下する「ブレインフォグ」症状の評価に有効であったそうです。つまり、酸化ストレスマーカーは、「後遺症の存在や重症度を客観的に評価するための指標(バイオマーカー)になりうる」ということです。また、「後遺症患者のうち、女性は男性よりも酸化ストレスが高く、年齢・肥満の程度、一部の炎症マーカーと相関していたこと」、そして「甲状腺ホルモンや副腎皮質ホルモンとの関連も示唆され、後遺症の複雑な病態の一端が示された」とのことです。

コロナ後遺症の診断における酸化ストレスマーカーの有用性 - 国立大学法人 岡山大学

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

 

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