2025.09.26
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高齢者が寒がるのはなぜ?
加齢に伴い、体温調節機能は低下するそうです。時事メディカルの9月19日付記事によると、「65歳以上の高齢者では体温が平均で0,2度程度低い」というのです。その理由ですが、汗腺の汗を分泌するタイミングが遅れ、汗の量も減少するとか。また、動脈硬化が進むと、血流調節が機能しなくなり、皮膚への血流増加もうまくいかず、その結果、皮膚の表面温度が上がらないまま暑さを感じにくくなるといいます。加えて、筋肉量が減少すると「断熱効果」も低下すると指摘しています。もちろん、個人差はありますが、たとえ運動をしても「体温調節に関する発汗機能は低下する」と、同記事の中で早稲田大学人間科学学術院の永島名誉教授は述べています。では改善策はあるのでしょうか?まず、体温調節機能を維持するためには、積極的に有酸素運動をして発汗機能を高めることだとアドバイスしています。さらに、筋力トレーニングも「熱産生機能向上」に効果的だといいます。永島先生は、食事にも改善策を求めていて、タンパク質を多めに摂取し、唐辛子やショウガなどの香辛料を利用することも勧めています。いずれにせよ、「高齢者は体温調節機能が低下し、暑さに対して適切に対応できる判断力も弱っていることを理解してほしい」と結んでいます。
SM