港区立高輪いきいきプラザ

2025.09.26

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甘味と塩味の不思議な関係

 「味覚の相互作用により、塩味忌避性(高濃度塩味を避ける反応)が低下することを発見した」と発表したのは、京都府立医科大学大学院医学研究科らの研究グループです。具体的には、塩味に甘味を加えると、高濃度塩味を避ける反応が減少するというのです。つまり、甘味を加えることで、塩味に対する否定的な反応が抑制されてしまい、その結果塩分摂取が増加するといいます。従って、甘味の摂取を制限すれば塩味の濃さが強調され、結果として塩分を取る量を減らすことができると述べています。甘味の摂取が、塩味の摂取過剰にも関連している可能性があり、今後の減塩指導にも役立つだろうと本研究グループは訴えています。甘味が塩辛さの感覚を鈍らせることは、いわば食塩摂取の新たな盲点とも言えるのではないでしょうか。因みに、世界保健機関(WHO)は、1日5グラム未満に抑えられるように勧めています。ところが、日本人は平均的にWHO値の約2倍摂取しているそうです。塩分が健康に及ぼす影響については、高血圧を引き起こすだけでなく、心臓や腎臓に負担をかけることをお忘れなく。

京都府立医科大学:【論文掲載】食塩摂取の新たな盲点:甘味が塩辛さの感覚を鈍らせる-慢性腎臓病患者の味覚変化に加え、甘じょっぱい食品が塩分摂取量に与える影響を解明-

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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