2025.09.26
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食用サボテンと腸内環境
「食用サボテンが脂質代謝の改善に役立つことが明らかになった」と発表したのは、中部大学大学院応用生物学研究科らの研究グループ。具体的には、マウスの実験で通常食および高脂肪食に10%のサボテン粉末を添加し、2週間観察したところ、腸内細菌叢の多様性と構成、短鎖脂肪酸、血清脂質、免疫関連遺伝子発現などを総合的に評価し、その結果「体重や肝臓重量低下、腸内細菌叢の多様性が有意に上昇し、酪酸産生菌が増加することが明らかになった」と述べています。つまり、食用サボテンは腸内細菌叢を介して、コレステロール代謝や腸管免疫に有益な影響を与えているというのです。因みに、腸内細菌叢つまり腸内フローラは、腸内環境の維持や免疫機能の調整に重要な役割を果たしていると言われますが、食用サボテン(ウチワサボテン)の摂取が生活習慣病や大腸疾患の予防につながるため、今後はサボテンの健康食品への需要拡大が期待できる、と結んでいます。
食用サボテンが腸内細菌叢を調節し脂質代謝を改善することを確認 ─ サボテンの健康食品への需要拡大に期待 ─(田中 守准教授ら) | お知らせ | 中部大学
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM