港区立高輪いきいきプラザ

2025.09.26

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緑茶やコーヒーと認知症低下の深い関係

緑茶やコーヒーの摂取が認知機能低下を予防する効果があるという研究結果はすでに存在しますが、研究期間が10年未満と比較的短く、長期間の影響についてはよくわかっていなかったそうです。そこで、国立がん研究センターは多目的コホート研究の一環として、緑茶やコーヒーの摂取と認知機能障害リスクとの関連について、中年期の緑茶摂取およびコーヒー摂取を把握し、約20年後の認知機能障害との関連を検討したそうです。その結果、緑茶に関しては、11杯以下のグループを基準とした場合、緑茶を23杯飲むグループでは、認知機能障害のオッズ比が0.56と低下、つまり44%のリスク低下が示されたといいます。性別では、特に男性においてその傾向が顕著であり、緑茶を23杯飲むグループでは62%のリスク低下、緑茶を46杯飲むグループでは61%のリスク低下が示されたとか。また、コーヒーに関しては、その抗酸化作用、抗炎症作用、血管保護作用などに加え、認知機能への刺激作用も重要な役割を果たしていると述べています。ところで、新潟大学大学院医歯学総合研究科の研究グループの研究結果でも、「コーヒー高摂取と認知症低リスクの強固なエビデンスを得た」といいます。特に、コーヒーの認知症予防効果にはカフェインが関わっているとか。実は、カフェインにはアルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβの抑制・除去効果、抗酸化作用、神経保護作用などが報告されているのです。毎日メディカルの記事によれば、カフェインを一日当たり200mg以上摂取すると認知機能低下およびアルツハイマー病進行のリスクが低下するというのです。因みにコーヒー1杯、およそ100mgのカフェインが含まれているという話ですから、一日2杯程度のコーヒーで認知症リスクが低下する可能性があるという訳です。ただし、砂糖を入れないブラックコーヒーが理想であることは言うまでもありません。

緑茶・コーヒーの摂取と認知機能障害リスクとの関連について | 現在までの成果 | 多目的コホート研究 | 国立研究開発法人 国立がん研究センター がん対策研究所 予防関連プロジェクト

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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