港区立高輪いきいきプラザ

2025.09.26

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新型コロナウイルス接種後の「三つの集団」

「新型コロナワクチンの継続的な接種を優先すべきは誰か?」と題し、「2,526名のワクチン接種者から成る福島ワクチンコホートの縦断データを解析し、COVID-19 mRNAワクチンの追加接種後の血中IgGS)抗体価動態に、三つの特徴的な集団が存在する」と発表したのは、名古屋大学大学院理学研究科らの研究グループです。それらは、「耐久型」「脆弱型」「急速低下型」という三つ集団に分けられるそうです。具体的には、「耐久型」は、抗体価が高く誘導され、 その後も長期間にわたって維持される集団であるそうです。一方、「脆弱型」は、抗体価の誘導が不十分で、かつ速やかに減衰する集団です。そして、中でも注目すべきは「急速低下型」で、初期には抗体価が高く誘導されるものの、その後急速に減少していくパターンを示した、と述べています。加えて、脆弱型と急速低下型の人では、他の型に比べて早期にブレイクスルー感染を経験していることも判明した、といいます。また、ブレイクスルー感染を経験した人では、追加接種後100日以内における血中IgAS)抗体価が、感染せずに済んだ人に比べて有意に低いことも判明したそうです。つまり、本研究グループは、「抗体価の誘導が不十分で、かつ速やかに減衰する脆弱型集団と抗体価が高く誘導されながら急速に減少する急速低下型集団が、早期にブレイクスルー感染を起こしやすいことを示した点は、感染予防の観点から極めて重要である」と述べ、「今後、こうした高リスク集団を早期に特定できるようになれば、より適切なタイミングでの継続的な接種が可能となり、感染リスクの低減につながるだろう」と結んでいます。

新型コロナワクチンの継続的な接種を優先すべきは誰か? ~抗体応答不良の集団特定で接種戦略を最適化、感染拡大・重症化抑制へ~ | 国立大学法人 千葉大学|Chiba University

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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