港区立高輪いきいきプラザ

2025.09.17

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あなたの食べ方、早い?遅い?

藤田医科大学臨床栄養学講座の研究チームは、「テスト食(鮭弁当)を用いて、食事時間、咀嚼回数、咀嚼テンポ、一口回数の再現性、一致性を検討したところ、2週間前と同じものを食べた場合、食事時間、咀嚼回数、咀嚼テンポは再現性、一致性が高いことを明らかにした」と発表しました。このことは何を意味しているのでしょうか。すなわち、「決まった食事(テスト食)であれば、食事時間、咀嚼回数、咀嚼テンポはその人固有の食行動である」ということです。本研究チームによると、「食べるのが早いか遅いか」は、主観的な印象によることが多く、客観的な測定はあまり行われてこなかったそうです。例えば、ビデオ撮影で口元の動く回数で評価するなど、正確性に限界があったとか。また、同じ人でも食べ物の種類によって食事時間が変わってしまう課題もあったといいます。これまでに、ピザやハンバーグ弁当を用いて、食事時間や咀嚼回数には男女差がある一方で、咀嚼テンポ自体には差がないことを明らかにしてきたそうですが、しかし単回のテストでは「たまたま早い・遅い」という欠点を取り除くことができなかったため、今回は、より複雑な食品(鮭弁当:鮭と5つの副菜、ご飯)を用いて、食行動パラメータの「個人内再現性」と「一致性(集団の中の順番)」を検討したと述べています。本研究グループは、「さらに7日間の食事記録を通じてそれぞれの食事での関連性も検討する予定です。本試験食の高い再現性と一致度を踏まえ、食事時間、咀嚼回数、および咀嚼テンポは、少なくとも一つのテスト食を用いて計測することで、個人に特有の食行動を示すパラメータとして利用できるだろう」と結んでいます。

2週間前と同じものを食べても、食事時間、咀嚼回数は変わらない | 藤田医科大学 - Fujita Health University

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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