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2025.09.12

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寝室の換気量と良質な睡眠

「寝室内換気と睡眠の質の関係について、過去17本の研究を整理・分析したところ、二酸化炭素濃度が1,000ppmに達すると、睡眠効率や深睡眠割合が低下することを確認した」と発表したのは、早稲田大学スマート社会技術融合研究機構らの研究グループです。さらに、「睡眠の質が低下する可能性を十分に低く抑えるには、寝室内の二酸化炭素濃度を800ppm以下に保つことが望ましく、現行の住宅換気基準の少なくとも2倍の換気量が必要であると推計される」とも述べています。実は、寝室の換気状況を示す代表的な指標に二酸化炭素濃度があるそうです。そして、その濃度が、1,000ppmに達すると睡眠効率や深睡眠の割合が低下するのだとか。さらに睡眠の質が低下する可能性を十分に低く抑えるには800ppm以下を目標とすべきであり、この水準を満たすためには、現行の住宅換気基準の少なくとも2倍の換気量が必要であることを示した、という事です。ただ、室内のCO₂濃度が高まると、覚醒時に眠気や集中力の低下が生じることは広く知られているものの、寝室内の換気不足や、その結果として生じるCO₂濃度の上昇が睡眠に与える影響については、これまで統一的な結論を導くことが困難であったそうです。そこで、本研究グループは、「実際の住環境で寝室の状況を調べた研究の他に、換気条件を意図的に操作して睡眠への影響を検討した研究も加え、寝室内のCO₂濃度や換気条件と、睡眠効率、深睡眠割合、入眠潜時といった睡眠指標との関係を比較した」とか。その結果、「現行の住宅換気基準の少なくとも2倍の換気量が必要である」との結論に至ったという訳です。「本研究の成果は、住宅の設計規格や換気設備の改良、省エネルギー型換気技術の開発につながることが期待される」と本研究グループは結んでいます。

寝室の換気量、現行の2倍が望ましい可能性 – 早稲田大学 研究活動

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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