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2025.09.12

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食習慣は脳機能と深い関係がある

 「食習慣は脳機能に影響する」と題し、「高脂肪食の摂取などの食習慣が脳の神経細胞において、不要なタンパク質や損傷した細胞小器官を分解・再利用する仕組みである『オートファジー』や、分解酵素を用いて老廃物を処理する『リソソーム』の機能の低下を介して、記憶能を低下させることを明らかにした」と発表したのは、千葉大学大学院医学薬学府らの研究グループです。一方で、「神経細胞内のオートファジーを活性化することで、高脂肪食による記憶低下が回復することも見出した」と述べています。実は、高脂肪食の摂取が増えると、単に肥満や糖尿病などの生活習慣病の問題が起こるだけでなく、認知機能の低下との関連にも注目が集まっているといいます。特に、アルツハイマー病などの神経変性疾患では、食事由来の代謝ストレスが発症や進行に関与することが示されているそうです。要は、このオートファジー やリソソーム機能の低下は、記憶障害や神経変性疾患と深く関係しているということです。本研究では、遺伝学的操作と記憶評価が容易なショウジョウバエをモデルに、高脂肪食による記憶障害の神経メカニズムを、オートファジーとリソソーム機能の観点から解明することを目指しました。本研究グループは、「この研究成果は、食習慣が脳機能に与える影響の理解を深める新たな知見を提供するとともに、オートファジー経路を標的とした介入が、記憶障害や神経変性疾患に対する予防・治療の新たな手段となる可能性を示唆しています」と結んでいます。

食習慣は脳機能に影響する―長期間の高脂肪食の摂取による記憶能低下の仕組みを解明― | 国立大学法人 千葉大学|Chiba University

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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