2025.09.12
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表情でうつリスクを早期発見
「うつ病予備群の表情に特徴的な変化を発見。AIによる客観評価が可能になった」と発表したのは早稲田大学人間科学学術院らの研究グループです。本研究では、うつ病の前駆状態とされる「サブスレッショルドうつ(うつ病予備群)」における表情の変化について、64名の日本人大学生の自己紹介動画を用いて検証したそうです。そこで分かったことは、抑うつ傾向を持つ大学生の表情は、「豊かさ」「自然さ」「親しみやすさ」「好感度」が低く評価される傾向があったとか。さらに、AI表情解析ツールを用いて、眉や口元に関連する表情筋において、抑うつ傾向が高くなればなるほど、眉や口元に関連する表情筋の出現頻度・強度が高くなることが示されたそうです。これにより、医療機関を受診していない人たちのうつ傾向を、視覚的かつ客観的に検出する可能性があると述べています。すなわち、精神疾患の早期発見や予防的介入に貢献するツールとして、学校・職場などでのメンタルヘルス支援に応用可能なのです。本研究グループは、「本研究は日本人大学生に限ったものであり、他文化・他年齢層への一般化にはさらなる検討が必要であり、臨床的評価の追加が今後の課題である」と結んでいます。
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM