港区立高輪いきいきプラザ

2025.09.12

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2040年問題と高齢者の居場所

高齢者社会が抱える問題に言及する際、必ず話題になる「〇年問題」。では、マスコミなどが話題にする「2025年問題」とは、何でしょうか。それは、団塊の世代が後期高齢者である75歳以上となり、全人口の17.8%にあたる約2,180万人に達すること」であり、医療費や介護費がより顕在化することだと言われています。では、「2030年問題」とは?こちらは、生産年齢人口比率が60%以下になり、労働力が約644万人不足するとか。次に「2035年問題」ですが、団塊世代が全て85歳以上に達し、高齢者がさらに増加する一方で、同時に現役世代の減少が進むとのこと。で、最後に「2040年問題」ですが、端的に言えば、全人口が11千万人ほどになり、そのうち65歳以上の高齢者が35%以上に達するとか。加えて、後期高齢者である75歳以上の人口は20%以上にまで上昇するそうです。こうした〇〇年問題ですが、厚労省は「誰もがより長く元気で活躍できる社会を実現」と題し、「2040年問題」の展望をまとめています。そこでは、医療、介護、福祉、年金、雇用保険といった社会保障の枠内で考えるだけでなく、農業、金融、住宅、健康な食事、 創薬にもウイングを拡げ、関連する政策領域との連携の中で新たな展開を図っていくべきであると語っています。ともあれ、興味深い点は「現役世代人口の急減など人口減少が進む」一方で、高齢者の「若返り」が見られると指摘しています。要は、高齢者がいつまでも元気で社会の一員として活躍できるためにはどうすればよいのか。答えは明白です。誰とも会話をしない、近所づきあいをしない、困ったときに頼る人がいないといった、社会から孤立した状況が長く続くと、生きがいを喪失し、生活に不安を感じることにもつながります。地域の中で孤立した人を、地域と結びつけるためには、高齢者の多様な状況やニーズに応えられるよう受け皿を広く用意することが重要であると考えています。因みに、当館、高輪いきいきプラザでは、「高齢者のいきがいづくり・学びの場」「介護予防・健康作りの場」「ふれあいコミュニティ活動の場」という3つの活動の場として、趣味やスポーツ、学習などを通じて健康で豊かなひとときを提供しています。(60歳以上の港区民の方であれば、どなたでもご利用いただけます)例えば、体力強化のために、自主的に筋力の向上と日常動作の改善を図る「健康トレーニング」や「セルフマシントレーニング」を始め、ヨガのエクササイズなど筋力強化に役立つ、豊富なメニューで利用者の体力づくりをサポートしています。また、脳トレの観点から、「たのしい脳トレ」「カラオケ」「ビリヤード」、加えて、「おりがみサロン」「塗り絵サロン」「レディースサロン」「麻雀サロン」なども楽しむことができます。もちろん、利用者同士の交流の機会も数多くあります。当館1階の「コミュニティカフェ」では毎月コンサートなどのイベントを開催(カフェは一般の方でもご利用いただけます)。高輪いきいきプラザは、これからも、利用者の皆さんが「いきいきとした毎日」を送られるお手伝いをしていきたい考えです。

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SM

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