2025.09.12
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帯状疱疹ワクチン接種が、心臓病リスクと認知症を低下
帯状疱疹ワクチンは、現在「定期接種」になったことをご存じですか?実は、この帯状疱疹ワクチンが「認知症」を予防すると指摘するのは、順天堂大学医学部心臓血管外科教授の天野篤先生です。日刊ゲンダイ健康面(9月5日付)の記事に教えられました。その理由ですが、天野先生は次のように説明しています。帯状疱疹を引き起こす「水痘・帯状疱疹ウイルス」は、ヘルペスウイルスの一種で、このウイルスは神経細胞に潜伏し、免疫力が低下すると活性化します。その際、脳の中で神経炎症を引き起こすと、アルツハイマー型認知症の原因とされるアミロイドβが増加するようです。しかし、ワクチン接種によって免疫システムが強化されれば、アミロイドβの蓄積を防ぐことが可能であるというのです。もうひとつ注目すべきは、天野先生曰く、認知症対策は「早期発見」につなげる研究に向かって進んでいる印象があるとのことです。勿論、それは否定的な意見ではなく、認知症が進行すればさまざまな病気が生じるリスクも高くなるので、早期発見を重視する対策に異論はないといいます。ただ、認知症にならないようにどう予防するのかが「根本的な解決」だとか。たとえ軽度認知障害(MCI)の段階でもアルツハイマー型認知症に進まないようにする可能性を広げることはできるともいいます。結論としては、帯状疱疹ワクチンは、「心臓血管疾患を防ぐ効果もある」ため、一挙両得でもあるのです。繰り返しになりますが、2025年度から65歳の方などへの帯状疱疹ワクチンの予防接種が定期接種の対象になりました。2025〜2029までの5年間の経過措置として、その年度内に70,75,80,85,90,95,100歳となる方も対象になることをお忘れなく。
帯状疱疹ワクチンが心臓病リスクを低下させるのはどうしてなのか|日刊ゲンダイDIGITAL
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM