港区立高輪いきいきプラザ

2025.09.10

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骨の減少に喘息が関与?

「喘息やアトピー性皮膚炎などアレルギー疾患を持つ人は、骨折しやすいことが知られています。これは治療に用いるステロイド薬が骨を脆弱にするため」との見解から、佐賀大学医学部、及び熊本大学、長崎大学の共同研究グループは、「骨の減少に喘息が関与することを明らかにした」と発表しました。具体的には、「喘息モデルマウスは、健常マウスと比べて骨量が少ないことを発見した」と述べています。加えて、喘息マウスの骨は、力のセンサー分子であるPiezoチャネルの発現が少ないこともわかったそうです。逆に、Piezoチャネルの活性化を行うと喘息マウスの骨量の減少を抑制できたと言います。すなわち「喘息マウスの骨減少には骨の力センサーPiezoチャネルが関与すること、そして喘息モデルマウスのPiezo1チャネルを活性化させると骨量の減少が抑えられる」という訳です。本研究グループは、「現在の骨粗鬆症の治療薬は、破骨細胞の抑制や骨芽細胞活性化の効果は高いものの、骨を十分に獲得するまでには至っていません。これは、骨量が減る仕組みに不明な点が多く残されているからだと考えられます。本研究の成果が、アレルギー疾患に伴う骨量減少への新たな予防戦略やメカノセンサーを標的とした治療薬の開発へと繋がることが期待されます」と結んでいます。

骨の減少に喘息が関与することを明らかに 〜アレルギー患者の骨の維持に新たな知見〜 | 熊本大学

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

 

 

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