港区立高輪いきいきプラザ

2025.09.10

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PM2.5と急性心筋梗塞の深い関係

PM2.5の構成成分であるブラックカーボンが 急性心筋梗塞のリスクを高める可能性がある」と発表したのは東邦大学、国立環境研究所、熊本大学、日本循環器学会の合同研究チームです。「日本循環器学会が保有する大規模臨床データを基盤に、大気中の微小粒子状物質(PM2.5)およびその構成成分の日単位濃度変動が急性心筋梗塞に及ぼす影響を検討した」と述べています。環境省は2017年に、大気汚染物質モニタリング体制を強化する一環として、全国10地点に設置した連続自動測定装置による測定を行っていて、そのPM2.5のデータと日本循環器学会の大規模臨床データを活用。解析を行ったところ、入院当日からその前日にかけてPM2.5濃度が上昇すると急性心筋梗塞のリスクが増加することを明らかにしたそうです。つまり、総PM2.5濃度の上昇に伴い急性心筋梗塞による入院件数が有意に増加することがわかったといいます。加えて、「PM2.5の主要構成成分の一つであるブラックカーボン(黒色炭素)についても同様の関連が認められ、心筋梗塞発症の新たな環境リスク因子となる可能性を初めて示した」と述べています。本研究グループは、「今後もPM2.5の成分別に健康影響を検証し、得られた知見を政策立案や公衆衛生対策の強化に活かしていく必要があります」と結んでいます。

PM2.5の構成成分であるブラックカーボンが 急性心筋梗塞のリスクを高める可能性 ~全国7都道府県・4万件超を対象とした疫学研究の成果~ | 熊本大学

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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