港区立高輪いきいきプラザ

2025.09.10

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宇宙食が地球を救う?

宇宙食というとどんなものを想像しますか?端的に言えば、宇宙食は、「宇宙空間で宇宙飛行士が食べるために特別に開発された食品」のことですが、栄養バランスを始め、無重力空間での食べやすさや長期保存性、精神的なストレス軽減なども考慮されているそうです。この宇宙食、実は「宇宙だけのものではない」と発表したのは、徳島大学大学院医歯薬学研究部医学域栄養科学部門らの研究グループです。本研究グループは、今日まで災害食や宇宙食の研究を行ってきましたが、その経緯を踏まえ、科学雑誌「Nature」に日本の宇宙食開発の現状と展望についての記事を掲載。宇宙栄養学やたんぱく質危機への対応、SDGs などに関する研究の意義に言及しました。実は、宇宙食は「宇宙だけのものではない」というのです。すなわち、地球の食糧問題や新たな災害食・機能性食の開発に宇宙栄養学が道を拓くと述べています。当プレスリリースによると、「地球上においては、2050年には世界人口が90億人に達すると予測されており、現在の動物性たんぱく質中心の供給体制では対応が難しいと懸念されています。つまり、宇宙における食料・栄養問題の解決策を提示することで、地球上の問題(災害など)の解決にも繋がります」とのこと。因みに、宇宙と地球上で共通する栄養の取組については、主に4つのポイントがあり、それは「食料供給の維持」、「適切な栄養摂取」、「様々なたんぱく質源」、「食料を栽培するシステム」なのだとか。本研究グループは、「今後は宇宙栄養学を通して、有人宇宙開発や人類の食に関する諸問題の解決に尽力していきたい」と結んでいます。

【プレスリリース】宇宙食は宇宙だけのものではない - 国立大学法人 徳島大学

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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