港区立高輪いきいきプラザ

2025.09.10

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不要な細胞を“⾷べさせる”タンパク質を開発

「がんや自己免疫疾患を起こす細胞など、体内における不要細胞を標的として除去する新しいタンパク質『クランチ』を開発した」と発表したのは、京都大学アイセムス(高等研究院 物質細胞統合システム拠点:WPI-iCeMS)の研究グループです。当プレスリリースによると、「体内では毎日100億個をこえる不要細胞が細胞死を起こし、その過程で”eat-me”シグナルを出すことで貪食細胞により食べられ、体内からきれいに除去されています。しかし、これらの不要細胞が加齢とともに細胞死を起こすことができなくなると、体内に蓄積し、がん、自己免疫疾患、臓器機能の破綻など様々な疾患を引き起こします」と述べています。そこで、「これらの不要細胞に対して細胞死を誘導するために、化学物質や抗体、細胞を用いた治療が行われ一定の成果をあげてきましたが、これらの不要細胞は簡単には細胞死を起こさないため、貪食により直接除去することができれば、より効果的な治療が可能になる」との考えから、本研究では不要細胞を認識して貪食を誘導する新しいタンパク質モダリティ「クランチ」が開発されたという訳です。このクランチを用いることで、標的とする様々な種類の不要細胞を除去することが可能になるそうです。本研究グループは、「今後、ヒト疾患治療の新しい選択肢となるような研究開発が期待される」と結んでいます。

不要な細胞を“食べさせる”タンパク質を開発  がんや自己免疫疾患モデルで効果 | ニュース | 京都大学アイセムス

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

 

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