港区立高輪いきいきプラザ

2025.09.03

  • ニュース

掘らないで水道管の腐食度が分かる?

道路や橋と同様に、地下に埋設された水道管の老朽化が社会問題になっていることは周知の事実ですが、水道管に関しては高度経済成長期に集中して整備されたものが、一斉に耐用年数を経過しつつあるそうです。つまり、水道管の腐食度の診断は喫緊の課題なのです。厄介なことにたとえ経過時間が短いものであっても、周囲の土壌の腐食性が高いケースでは、予想以上に進行している恐れがあるといいます。こうした背景から、産業技術総合研究所(産総研)らの研究グループは、「水道管を腐食させるリスクが高い土壌を高周波交流電気探査装置により地表面から非破壊で広域調査し、腐食度を推定する実証実験を開始する」と発表しました。具体的には、「水道管が埋没されている深度の『比抵抗』を地表面から測定。加えて、工事時に採取した土壌の分析結果との整合性を確認する」という話です。本研究グループは、「高い確度での腐食度推定および将来の腐食度予測を目指したい」と結んでいます。因みに、「比抵抗」とは、物質が電気をどれだけ流しにくいかを表す値だとか。低い値であればあるほど腐食性土壌となることから腐食リスクが高まるということです。

産総研:掘らない水道管腐食度推定システム、市街地で実証実験へ

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

一覧へ戻る

カテゴリ
年月で絞り込む