2025.08.27
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孤独と心臓病の深い関係
「孤独」イコール「ストレス」イコール「心臓病」というスパイラルに言及するのは、心臓外科の医師として著名な天野篤先生です。日刊ゲンダイ「健康面」の記事から引用させていただきました。勿論「孤独」「孤立」が心臓病の発症リスクをアップさせるという科学的なメカニズムは分かっていませんが、天野先生は次のように説明しています。「ストレスを受けると交感神経が優位になる。神経伝達物質のアドレナリン、ストレスホルモンのコルチゾールが大量に分泌される」。すると、心拍数が上がり、血液を増やして血管が収縮。その結果、血圧が上昇する」とのことです。つまり、ストレスは、「高血圧、高血糖、高コレステロール」という心臓病のリスク因子を増加させるネガティブ要因であるということです。因みに、孤独=社会とのつながりの欠如は、脳卒中のリスク32%、高齢者の認知症リスク50%高め、早死にする可能性も60%高くなると、米厚生省の報告書の調査結果も紹介しています。孤独とは精神的ダメージをもたらすだけでなく、脳にとっても大きなストレスがかかるという意味で決して無視できないことなのです。さらに言えば、高齢者の場合、「孤独の影響を長く引きずり慢性化しやすくなる」とも注意を促しています。
「孤独」が心臓病のリスクをアップさせるのはどうしてなのか|日刊ゲンダイDIGITAL
SM