港区立高輪いきいきプラザ

2025.08.20

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高齢者と飲酒

 

「65歳以上でアルコール問題を抱える人は増加傾向にある」と注意を促すのは、国立病院機構久里浜医療センターです。長年アルコール依存症の治療に注力してきたといいます。時事メディカルの記事に教えられました。約30年前と比べ「男性で2~3倍、女性で2倍程度に増えている」とのこと。特に高齢者は注意が必要です。「加齢で筋肉量が減ることで、体に水分をためる『器』が小さくなり、血中のアルコール濃度が上がってしまう」と指摘します。加えて、加齢に伴い、「脳が萎縮するためアルコールに対する感受性が増し、転倒したり、酩酊したり、飲酒量の抑制が利かなくなるリスクがある」とも。もう一つのリスクは、「肝機能を低下させ骨を健康に保つビタミンDの活性を妨げるため、骨密度の低下や骨粗しょう症のリスクが高まる」点にも言及しています。上述の横山先生は、「週に1~2日の休肝日を設け、自分でできる目標を立てて飲酒日記をつけるなどして減酒に挑戦してください」とエールを送る。そして、もし飲酒量が減らせない(コントロール障害)、アルコールが切れるとイライラする(離脱症状)などの症状がある場合は、早めにかかりつけ医にご相談くださいという事です。「百薬の長」、信じたい気持ちも分りますが、自己判断だけはしないでいただきたいですね。

高齢者の飲酒問題~患者数2倍以上に(国立病院機構久里浜医療センター 横山顕部長)~|トピックス|時事メディカル|時事通信の医療ニュースサイト

SM

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