港区立高輪いきいきプラザ

2025.08.20

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筋質と軽度認知障害の深い関係

中高年の軽度認知障害(MCI)の早期判別に「筋質評価」が有効である、との見解を発表したのは国立長寿医療研究センターですが、8月19日付東京新聞の記事がその研究結果を取り上げていました。その記事によると、「筋質」によってMCIの早期発見ができれば、症状の改善が期待できるというのです。当研究センターのプレスリリースによると、筋肉の質(筋質)を評価する「フェーズアングル」と呼ばれる指標とMCIには密接な相関関係があると述べています。記事の内容を引用すると「筋質とは、筋肉細胞の健康状態のこと」だそうです。筋肉を作る筋線維が太く細胞密度が大きいほど良質なのだとか。ただ、加齢や肥満によってその筋繊維は縮小し、質も悪くなるそうです。ここからがポイントですが、当研究センターの研究では、「筋質の低下が認知機能低下と密接に関わっている」ということです。実は、筋質を測る体重計はすでに市販されていますが、将来的には、ちょっと体重計に乗るだけでMCIのリスクが判別できる日が来るかもしれませんね。

中高年のサルコペニアだけでなく軽度認知障害(MCI)の早期判別における筋質評価・Phase Angle(フェーズアングル)の有用性を証明 〜適切な筋質評価によるMCIの早期判別の可能性〜 国立長寿医療研究センター

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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