港区立高輪いきいきプラザ

2025.08.20

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超高周波で自律神経を調整

人間の耳では感知できない超高周波を豊富に含む音が自律神経の調整機能を高めることを初めて明らかにした、と発表したのは国立精神神経医療研究センターの研究グループです。この効果は、自律神経の働きが低下していると考えられる年齢の高い人で顕著に認められたと述べています。人間が耳で感じることができない音を「ハイパーソニック・サウンド」というのだそうです。この20KHz以上の超高周波が「集中と緊張が求められる環境では交感神経と副交感神経の両方の活動で高めるのに対し、リラックスできる環境においては、逆に交感神経の活動を抑制する」のだとか。特に自律神経の働きが低下する高齢者で顕著に認められたと言います。つまり、様々な環境下において、自律神経の機能がこの「ハイパーソニック・サウンド」によって向上したことを意味しているそうです。実は、自律神経に作用する薬剤はあるのですが、交感神経と副交感神経の活動を常に同じ方向に変化させてしまうため、様々な環境下において身体の状態を調節する機能を改善する効果は期待できないとか。本研究グループは、「今後自律神経の調整障害が悪影響を及ぼす生活習慣病などのストレス関連性疾患や自律神経失調症(中略)などを対象に臨床研究を実施し、予防効果や治療効果を明らかにしていきたい」と結んでいます。

人間の耳に聴こえない超高周波を豊富に含む音が自律神経の調節機能を高めることを発見 〜自律神経障害に対する「情報医療」の開発に期待〜 | 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター National Center of Neurology and Psychiatry

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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