港区立高輪いきいきプラザ

2025.08.20

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もの忘れと軽度認知障害(MCI)

最近もの忘れが多くなったと自覚されている方、実はもの忘れに様々な段階があることをご存じですか?国立長寿医療研究センターのHPによると、自覚的もの忘れ(もの忘れの自覚はあるが、認知機能や記憶力は健常な状態)、軽度認知障害(もの忘れの自覚があり、記憶力が軽度低下した状態)、そして認知症(認知機能が低下した状態。もの忘れの自覚がない場合もあります)と大別されるようです。中でも、軽度認知障害はMCImild cognitive impairment)ともいい、認知症の前段階という注意が必要な状態であることはみなさんご存じの通り。認知症予防の観点からは、MCIをなるべく早期に発見することが大切です。ところで、軽度認知障害の定義ですが、記憶障害の訴えが本人,または家族から認められている場合。日常生活動作は正常で、全般的な認知機能は正常です。ただ、記憶障害は年齢や教育年数では説明できないとのことです。もちろん、「もの忘れ」が「認知症」の診断に直結する訳ではないので、過度な心配は不要とも当HPでは述べています。一方で、「もの忘れ」をきっかけに認知症と診断される患者もいるとか。従って、きちんと検査を受けることも重要。さて、対策ですが、MCIを認知症に悪化させないためには、以下の注意が必要だと言われています。持病を悪化させない高血圧や糖尿病など、心臓や脳の病気の原因になる病気の管理食事や運動習慣を見直す塩分を控え、バランスのよい食事を摂取。加えて、社会的活動に参加。他者とコミュニケーションをとることで脳の活性化が期待できるからです。もう一つ。認知症と関係する「難聴」にも注意してください。難聴があると、負のスパイラルに陥ります。他者とコミュニケーションがとりにくい、会話がうまくつながらない、閉じこもりがちになる、というように。「最近の海外での研究成果からは、中年期に難聴があると高齢期に認知症のリスクがおよそ2倍上昇するというデータが発表されている」そうです。当センターの調査によると、「難聴がある患者では、もの忘れの自覚や不安感、焦燥などの精神的な症状を感じる割合が多く、抑うつ気分がある患者もいる」と言います。かりに「聞こえにくさ」や「もの忘れ」が気になる方は早めにかかりつけ医にご相談ください。

耳が聞こえにくいと認知症になりやすい? 国立長寿医療研究センター

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

 

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