2025.08.13
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高血圧対策をもう一度おさらいしましょう!
日本高血圧学会の一般向け「高血圧治療ガイドライン」によると、高血圧には「原因がはっきりわからない本態性(ほんたいせい)高血圧と原因が明らかな二次性高血圧」があるそうです。実は、日本人の高血圧の約90%が本態性高血圧で、遺伝や食塩の過剰摂取、 肥満などさまざまな要因が組み合わさって起こるとか。一方、二次性高血圧は、「腎臓やホルモンをつくる内分泌腺の病気によって血液量が増えること、 血圧を上げるホルモンが体の中に多くなることや、 心臓や血管の病気が原因」によるものだそうです。 さて、私たちが身近に感じている「高血圧」ですが、基本的には、減塩、運動、肥満の改善という生活習慣を見直すことで多くは解消できると言われています。特に注意したいのは、食塩の摂取。なぜなら、血液量を増加させて血圧を上げ、心臓に負担をあたえるから。勿論、肥満者における減量は効果的。加えて、毎食野菜を多く摂取することも大切です。要は、薬を使わない生活習慣の改善で血圧のコントロールを試み、もし効果が期待できない場合は薬による治療ということでしょうか。最後に、「高血圧の薬は、一度飲みだすと一生飲み続けなければいけない?」という疑問について、同学会のコメントは次の通りです。「血圧を下げる薬は高血圧の原因を治すわけではありませんので、薬をやめると元に戻って高血圧になる可能性は大きくなります。高血圧の患者さんで、降圧薬をやめることができる人はいますが」と前置きし、「一つは、薬を使っている条件下で血圧がしっかり正常に下がっていること、もう一つは、減塩・運動・肥満是正など生活習慣の改善ができていること」この二つがしっかりできていることが条件であると述べています。加えて、家庭血圧を自分で測定して確認することが重要です。 ともあれ、生活習慣の改善をしっかり行うと、Ⅰ度の高血圧(140~159/90~99 mmHg)では、薬剤で低用量の場合、20~30%の患者さんで降圧薬をやめることができるといいます。そして、それ以上の薬剤を飲んでいる場合でも薬の減量が可能となるだろうとアドバイスしています。ただ、当たり前のことですが、生活習慣が悪くなれば高血圧に戻るし、また加齢とともに血圧は上昇するので、血圧の定期的なチェックが必要であることは言うまでもありません。
画像はHPから引用させて頂きました。
SM