港区立高輪いきいきプラザ

2025.08.06

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「嗅覚VR」で高齢者の認知機能が改善

高齢者が年齢を重ねても認知・記憶機能を維持向上できれば、認知症及び神経変性疾患の予防に役立つことは周知の事実です。実は、「嗅覚刺激が認知機能の改善に有効であるという報告はすでにありましたが、刺激を直接掲示する従来の方法では効果や没入感に限界があった」との観点から、東京科学大学総合研究院未来産業技術研究所らの研究グループは、「嗅覚VRを用いて高齢者の認知機能を改善する手法を世界で初めて提案した」と発表しました。本研究では、高齢者が「嗅覚VRゲームを楽しむことで認知機能の改善が見られた」というのです。具体的には、「嗅覚ディスプレイ」によりVRゲームの中で香りを発生させます。すると体験者は、VRゲーム内で掲示されたその香りを記憶し、次に異なる3カ所の香りの発生源へ移動。そこで、最初の香りと同じものであることを特定します。実は、ゲームを行う前後で体験者(30名の高齢者)は認知テストを受けているのですが、その前後の結果から認知機能の向上が明らかに確認できたそうです。因みに、香りについてですが「マンゴー、メロン、梅」あるいは「オレンジ、ラベンダー、スペアミント」という組み合わせが有効であるとか。本研究グループは、今回の知見によって「高齢者リハビリテーションという新しい応用分野を開くことで、社会的課題の解決にも貢献することが期待される」と結んでいます。

嗅覚VRゲームを用いた高齢者認知機能の改善 | Science Tokyo - 東京科学大学

 画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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