2025.07.30
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新たな「高血圧治療ガイドライン」
日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン」が新しくなったそうです。75歳以上で上の血圧(収縮期)と下の血圧(拡張期)をこれまでより10引き下げ、上130、下80未満に抑える新たな治療指針です。これまで75歳以上の場合、血圧の下げ過ぎによる転倒リスクなどから、目標値が高めに設定されていましたが、血圧を下げれば、脳卒中などの予防効果が高いと判断。加えて、病院での測定よりも、家庭血圧測定を優先し、全年齢・性別・疾患を問わず <130/80 mmHg を目標とし、さらに、食塩制限とカリウム摂取の重要性を強調しています。 高血圧学会によると、国内には、約4300万人の高血圧患者がいるとされています。脳卒中や心筋梗塞など脳や心臓の血管に生じる病気の原因となることは皆さんご存じの通り。注目すべきは、高血圧患者の4割の方が未治療となっているそうです。前回の指針では75歳未満の治療目標を上130、下80未満としていたが、新たな指針では75歳以上も共通。高血圧と診断する基準は、上140以上または下90以上で変更はありません。血圧が高めである方は、かかりつけ医にご相談を!
SM