港区立高輪いきいきプラザ

2025.07.30

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脊髄刺激で脳卒中後の歩行機能を改善

順天堂大学大学院医学研究科リハビリテーション医学らの研究グループは、「患者の歩行に合わせて脊髄と股関節を刺激する「FAST walk」を用いた歩行リハビリテーション治療により、慢性期脳卒中患者の歩行速度を改善させることができることを明らかとした」と発表しました。従来のリハビリテーション治療では難しい、慢性期の脳卒中患者の歩行機能を改善させることができたと述べています。これは「世界初」の試みだとか。具体的には、次のように説明しています。すなわち、「歩く」動作は脳からの指令をもとに脊髄にある神経回路を利用して行われますが、この「FAST walk」は足の筋肉の動きを感知するセンサー(筋電図)を使い、歩くタイミングとスピードに合わせて、脊髄と股関節の筋肉に皮膚の上から弱い電気を流して、歩く動きをサポートするシステムなのだそうです。特筆すべきは、歩こうとする本人の動きに合わせてサポートするため、患者にとって最適な歩行のリハビリテーションが可能になると述べています。本研究グループは、「今回の研究によりFAST walkを用いた歩行訓練が歩行機能を改善させることが示され、新たなリハビリテーション治療法として今後の発展が期待される」と結んでいます。

https://www.juntendo.ac.jp/news/23755.html

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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