港区立高輪いきいきプラザ

2025.07.30

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心臓の音から診断するAI技術

熊本大学大学院生命科学研究部循環器内科学の研究グループは、産学共同で、「心臓の音と心電図からAIで心臓の状態を推定する新技術を開発した」と発表しました。具体的には、「心音と心電図を同時に測定できるポータブルデバイスと、AIの一種である『深層学習(ディープラーニング)』を組み合わせ、わずか8秒間の計測でBNP値を推定する技術を確立した」と述べています。因みに、BNPとは心臓の負荷を評価するための重要な指標のこと。この方法は、患者の身体的・時間的な負担を大幅に軽減できることが特長だとか。BNPという心不全の診断に使われる重要なバイオマーカーの血液中の濃度を予測するための新しいモデル「eBNPモデル」とも言えそうです。将来的には、「本技術を用いて心不全の早期発見や在宅でのモニタリングなどへの応用が期待される」と述べ、「BNPは体格や腎機能、心房細動などの影響を受けやすいため、それらの因子を考慮したさらなるAIモデルの精緻化を進めたい」と結んでいます。この研究は、BNPという心不全の診断に使われる重要なバイオマーカーの血液中の濃度を予測するための新しいモデル「eBNPモデル」の性能を評価することを目的として、複数の病院で行われた前向き観察研究です。

心臓の「音」からAIが病気を見抜く! ─心不全の早期発見・モニタリングへの応用に期待─ | 熊本大学

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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