港区立高輪いきいきプラザ

2025.07.23

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PFASって何?

長い期間人間の体の中や自然界に残留する「永遠の化学物質」といわれるPFAS(通称ピーファス)ですが、近年人体への影響に関する議論が盛んに行われています。環境省のHPによると、PFASとは、「主に炭素とフッ素からなる化学物質で、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物のこと」。溶剤、界面活性剤、繊維・革・紙・プラスチック等の表面処理剤、イオン交換膜、潤滑剤、泡消火薬剤、半導体原料、フッ素ポリマー加工助剤等、幅広い用途で使用されているとか。このPFASの一種「PFHXS」が体内に入り、血中濃度が高いと、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まる可能性があると警告するのは、16日付東京新聞の記事です。群星沖縄臨床研究センターの研究結果を報じています。同記事によると、アメリカの研究機関が発表した医師向けのガイドラインはPFAS7種類の合計値が血液1ミリリットル当たり20チノグラムを超えると、脂質異常症などのリスクが高まると伝えています。私たちが直面している課題は、川や地下水、水道水などにこうした物質が流出し、健康への懸念が高まっている点にあります。なぜなら、繰り返しになりますが、PFASは自然界では分解されにくく、発がん性リスクさえ指摘されているからです。さて、対策ですが、水に関しては、活性炭フィルター付きの浄水器を使用し、ミネラルウォーターを活用すること、また各自治体が公表している水質検査結果を定期的に確認することです。因みに、東北大学多元物質科学研究所及び琉球大学理学部海洋自然科学科らの研究グループは、「特定PFASの分解無害化においてボトルネックとなる課題解決を目標に、特定PFASの検出技術および分解技術の開発、さらには社会実装のための取り組みを推進します」と公表しています。今後の研究の進展を期待しましょう!

有機フッ素化合物(PFAS)について | 環境省

 特定PFASの無害化に向けた共同研究開発を開始 東... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-

 画像は環境省のHPより引用させて頂きました。

SM

 

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