港区立高輪いきいきプラザ

2025.07.16

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骨粗鬆症とその治療薬

日本整形外科学会のHPによると、骨粗鬆症は骨の量が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気ですが、日本には約1000万人以上の患者さんがいるそうです。加えて、高齢化に伴ってその数は増加傾向にあるのです。因みに、骨折が生じやすい部位は、せぼね(脊椎の圧迫骨折)、手首の骨(橈骨遠位端骨折)、そして、太ももの付け根の骨 (大腿骨頸部骨折)だとか。さて、その骨粗鬆症の新しい治療薬のロモソズマブですが、開発段階から優れた骨折予防効果が報告されてきた一方で、変形性関節症予防効果に関しては明らかではなかったそうです。そこで、東京大学大学院医学系研究科の研究グループは、日本の医療レセプトデータを用い、ロモソズマブを投与された患者群と従来から使用されているテリパラチドを投与された患者群で、投与開始後1年間の変形性関節症の発生を比較したそうです。その結果、ロモソズマブ投与群で変形性関節症の発生数が有意に低いことが示されたそうです。本研究成果は、骨粗鬆症治療薬の選択における有用なエビデンスとなることが期待される一方で、より確実なエビデンスを得るためには、さらなる臨床試験が求められる、と結んでいます。

 プレス発表|東京大学医学部附属病院

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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