2025.07.16
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高齢期の斜視
片方の目の視線がずれる「斜視」のことをご存じですか?特に高齢者の場合は気を付けたいと報じるのは、7月8日付東京新聞の記事です。同記事によると、「物が二重に見えたり、ぼやけて見えたり、目の疲れや肩こりなどを引き起こし、生活の質(QOL)の質の低下につながる」からだということです。高齢期で多いのが眼球を支える組織の老化による斜視。具体的には、眼球や目を動かす筋肉を支える組織が、加齢によって薄くなったりたるんだり、あるいは断裂したりすることで正常の視力が得られないということです。実は、この斜視の対処法ですが、残念ながら決定的な予防法はないのだそうです。同記事によると、「眼球を動かす筋肉のバランスを改善するため筋肉を付け替える手術」あるいは複視に使われる「プリズム眼鏡」の活用などがあるようですが。さて、記事の中で国際医療福祉大医学部教授後閑利明先生は「手で片方の目を覆って物を見て、両眼で見るよりくっきりと見えたら」要注意だそうで、その場合はできるだけ早く眼科で診断してもらうようにアドバイスしています。
SM