港区立高輪いきいきプラザ

2025.07.09

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食物アレルギーのメカニズムの解明

食物アレルギーの研究は盛んに行われていますが、まだまだ解明できていないことが多くあるようです。食物アレルギーの原因となるIgE抗体ですが、実は皮膚に抗体が侵入する際に作られるPGD2によって誘導されるそうです。といっても難しい話になりますが、このPDG2というのは、細胞膜のリン脂質から切り出されたアラキドン酸から作られ、炎症やアレルギーに関与しているという話です。マウスを用いた実験では、皮膚に卵の抗原を「暴露」すると、このPGD2が増加し、IE抗体が作られ、その結果アレルギーの症状が表れるというわけです。この研究を実施した東京大学大学院農学生命科学研究科らの研究グループは、本研究の成果によって、食物アレルギーの新たな予防・治療法につなげたいと述べ、乳児期に皮膚炎を持つ子供など、アレルギーリスクの高い人達への早期介入の有効性を示唆していると結んでいます。

皮膚からの抗原暴露がアレルギー発症につながるメカニズムを解明 ――食物アレルギーの予防法開発に新展開―― | 東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部

 

SM

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