港区立高輪いきいきプラザ

2025.07.02

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歯周炎と老化

藤田医科大らの共同研究グループは、「歯周炎による炎症が老化を促進し、各臓器でフレイルが生じてしまうことを明らかにした」と発表しました。歯周炎および歯周病が口腔内だけにとどまらず各臓器に悪影響を及ぼすことは既に知られていますが、認知機能の低下が口腔内の衛生維持を困難にし、結果として歯周炎を招くのか、あるいは口腔環境の悪化が直接的に認知機能の低下を引き起こすのかについては、明確に解明されていなかったそうです。また、歯周炎のような軽度の炎症が長期にわたる場合、どの臓器が優先的に影響を受けやすいのかも不明であったとか。本研究では、歯周炎モデルマウスを用いて、認知機能の悪化、大腿骨の骨密度低下、遅筋特異的な筋力低下が生じることを確認したと言います。本研究グループは、特に骨密度については、歯周炎が軽度で罹患期間が短くても低下が認められ、歯周炎を治療しただけでは回復せず、積極的な骨密度回復のための治療が必要であることが判明したと述べています。本研究によって、歯周炎が各臓器のフレイルを招くエビデンスが得られ、特に高齢者診療においては歯科診療との緊密な連携が重要であることが明らかになったと結んでいます。

歯周炎による炎症は老化を促進して各種臓器の障害を招く | 藤田医科大学 - Fujita Health University

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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