港区立高輪いきいきプラザ

2025.06.30

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マクロファージ(免疫細胞)とがんとの複雑な関係

名古屋大学 大学院理学研究科の研究グループは、「マクロファージが貪食を介してがんの成長を促進するという、これまで知られていなかった新しい仕組みを、ショウジョウバエを用いて発見した」と発表しました。このマクロファージというのは、免疫細胞の一つで、体内の死細胞や異物を取り込み消化する「貪食」(どんしょく)機能を介して、生体内の恒常性を維持する役割を持つと言われています。因みに、「貪食」とは、細胞が細胞を丸ごと取り込んで消化する現象のことです。本研究では、マクロファージの貪食が、従来考えられていた「異常細胞の除去によるがん抑制」機能に加えて、状況によってはがんをむしろ促進するという、意外な側面を持つことを明らかにしました。今回の研究成果は、「がん細胞と免疫細胞の複雑な相互作用に新たな視点を与えるとともに、将来的にはがんのリスク予測や早期診断、予防的介入に資する治療標的の開発にもつながることが期待される」と結んでいます。 

死んだがん細胞の捕食ががんの爆発的増殖を促進 ~マクロファージの"貪食" ががんを育てる意外な仕組みをハエで発見 新たな治療法の確立に期待~ - 名古屋大学研究成果情報

 画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

 

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