港区立高輪いきいきプラザ

2025.06.30

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植物の葉と再生医療

植物の葉が心臓再生医療を加速させるという話題です。京都大学医学部付属病院及び理化学研究所らの研究グループは、「iPS細胞を心臓や血管の細胞に分化させるために必要なタンパク質(サイトカイン)を、植物による一過性の遺伝子発現系を用いて生産する手法の開発に成功した」と発表しました。具体的には、タバコ属植物(ベンサミアナタバコ)の葉にヒトのサイトカインを発現させる手法を開発したというのですが、実は、これまでのサイトカインは「哺乳類細胞などで製造されており、製造コストの高さやウイルスなどの汚染リスクが課題となっていた」そうです。しかし、植物を使うことでこれらのリスクを回避。加えて、有用タンパク質を大量に得ることが可能になるというのです。再生医療において、コストや安全性は大きな壁ですが、今回の研究成果は新たに克服しうる重要な一歩と述べています。

植物に作らせた生理活性タンパク質が心臓再生医療を加速―植物発現システムによるサイトカインの安全な生産技術を開発― | 京都大学

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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