2025.06.25
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抗酸化作用の高いハイブリット化合物とは?
食品を通して体の中に取り入れた栄養素は、エネルギーを作るために燃やされますが、その際に生まれるのが「酸化」。この酸化によって細胞が傷つけられるのが、「酸化ストレス」です。さて本題ですが、昭和大学薬学研究科と量子科学技術研究開発機構は、共同で「緑茶由来のカテキンとビタミンE類似体トロロックスを結合させた新規抗酸化物質開発した」と発表しました。この物質は細胞の酸化ダメージを抑制するそうです。ご存じのように、酸化ストレスは老化を加速させるだけでなく、「がん、心疾患、脳障害」などの発症に深くかかわっているそうです。上述のカテキンとビタミンE類似体を組み合わせた化合物は、それぞれの成分を単独で用いる場合と比べ、はるかに強力な抗酸化ネットワークを形成し、高い細胞保護効果を発揮できると述べています。本研究の成果は、今後、動脈硬化、アルツハイマー病やパーキンソン病などの幅広い疾患の発症に対してその予防や治療に貢献しうるだろうと期待を寄せています。
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM
【大学プレスリリース】カテキンとビタミンEのハイブリッド化合物を開発~酸化ストレス性疾患に対する新たな予防・治療薬として期待~|昭和医科大学

