2025.06.25
- ニュース
 
米が「無施肥・無農薬でも高収量」
「持続可能な稲作の実現に結びつく細菌共生の変化の様子を明らかにした」と発表したのは、奈良先端科学技術大学院大学らの研究グループ。イネの根に住む微生物の4年にわたる調査、データ解析により、「無施肥・無農薬でも高収量」を得たというのです。具体的には、化学肥料や農薬を一切使わずに育てたイネの根に、どのような微生物が住み着き、 栄養の少ない土壌での生育を可能にしているのかという謎に迫ったと言います。調査の舞台は、70年以上にわたって化学肥料も農薬も使用されていない「無施肥・無農薬水田」。本研究グループは、「4年間にわたりこの水田のイネの根に住む多種類の微生物の集団組成(マイクロバイオーム) を調査し、最先端のデータ解析や機械学習を組み合わせることで、肥料を使わない水田で特に多く見 られる『窒素固定細菌(ちっそこていさいきん)』のグループを特定した」と述べています。これらの細菌は、肥料に頼らない栽培を支えるカギであるようです。 本研究の成果によって、将来的には、今回特定された有用な微生物(細菌)を単離し、人工的に組み合わせて活用することにより、環境負荷の少ない水稲栽培の実現が加速するだろうと結んでいます。
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

