港区立高輪いきいきプラザ

2025.06.18

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脂肪を分解する新たな仕組みとは?

肥満は生活習慣病を引き起こす要因の一つです。実は、それだけでなく、2型糖尿病、脳梗塞、認知症、がんなど様々な病気のリスクを高めるとも言われています。そこで、国立精神・神経医療研究センターらの研究グループは、「脂肪を分解する細胞内の新しい仕組みを発見し、その働きによって肥満やインスリン抵抗性が改善されることをマウスで示した」と発表しました。具体的には、細胞内にある「不要な物質を分解するリソソームの膜に存在するタンパク質LAMP2B」が中性脂肪などの分解を促進する働きを持つことを突き止めたそうです。本研究では、マウスに高脂肪食を与えて、死亡などの代謝異常を引き起こす実験を行い、上述のタンパク質LAMP2Bを与えたマウスと比較したところ、肥満やインスリン抵抗性、脂肪組織の炎症を大きく抑えられたといいます。本研究グループは、「この発見は肥満や糖尿病に対する新しい治療法や予防法の開発につながる可能性がある」と述べています。そして、「中年期の肥満がアルツハイマー病をはじめとする認知症のリスク因子であることを考えると、今後の認知症の予防に貢献することが期待される」と結んでいます。

 脂肪を分解する新たな仕組みを発見 〜肥満・糖尿病の改善から、認知症予防への応用に期待〜 | 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター National Center of Neurology and Psychiatry

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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