2025.06.18
- ニュース
足は第二の心臓?
「足は第二の心臓」と言われるように、足の健康と心臓は深い関係にあるようです。例えば、足のむくみ。心不全の初期症状とも考えられるからです。そもそも「なぜむくむのか」ですが、心臓のポンプの役目が弱くなると、血液の流れが悪くなり、その結果血管内の水分量が増え、組織に漏れ出して足がむくむのだそうです。さて、日刊ゲンダイデジタルに掲載された順天大学医学部心臓血管外科天野篤教授によると、「心臓の冠動脈に比べて足の血管は細いので、動脈硬化による虚血症状は、最初に足に現れるケースが少なくない」(同記事より引用)そうです。加えて、「心不全の原因として低栄養がある場合、むくみが助長される」とか。また、天野先生曰く、「高齢になって歩かなくなることで筋肉が衰えると筋肉が脂肪に置き換わり、脂肪にリンパ液や水分が入り込みやすくなるため、高齢者など活動が低下した人は、さらに足のむくみが生じやすくなる」と警告しています。要は、「日頃から足の観察を意識して心掛けることが大切」なのだということです。ところで、上述の記事で初めて知ったのですが、「足の健康を測定」する様々な方法があるようです。第一に、「指尖脈波」といわれる検査。天野先生の記事をそのまま引用させて頂くと、「足や手の指先に装着したセンサーで赤外線を照射し、血液量の変化を電気的に検出する」方法だとか。この検査で「血行障害をはじめ、血管の狭窄や閉塞、動脈硬化」がわかるそうです。次に、「CAVI(キャビィ検査)」という検査。「両腕と両足首にカフを装着し、血液が流れるときの血圧の変化を見て、血液を送り出すポンプ機能が十分に働いているか、心臓から足首までの動脈硬化の程度を測定(同記事より引用)」できるそうです。最後に、「ABI」という検査ですが、「足首と上腕の血圧を比較して、足の動脈の狭窄や閉塞を調べることが出来ると言います。注意したいのは、かかりつけ医に足のむくみまで診察されることはあまりありませんので、もし自分で足のむくみや異常に気付いたら、早めに医師に相談して、「全身の血管の状態から心臓にトラブルがないか」チェックしてもらってください。
「足」のトラブルは心臓病を見つける重要なサインになる|日刊ゲンダイDIGITAL