2025.06.18
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高齢者の歯の喪失と死亡リスク
「入れ歯やブリッジなどの歯科補綴物を継続して使用していた高齢者は、使用していなかった高齢者と比べて、死亡リスクが低いことが明らかになった」と発表したのは、東京科学大学(Science Tokyo) 大学院医歯学総合研究科 歯科公衆衛生学分野の研究グループです。具体的には、全国の65歳以上の高齢者約4.8万人を最大9年間追跡調査し、「歯科補綴物の使用者は非使用者よりも平均で3.7ポイント生存率が高く、特に歯が20本未満の人では5.9ポイント高いことが確認された」と述べています。過去の研究から、歯の喪失が高齢者の死亡リスクを高めることは広く報告されていたそうです。ただ、入れ歯やブリッジなどの歯科補綴物の使用が、そのリスクを軽減するかどうかについては、十分に検証されていなかったとか。本研究は、「歯科補綴物の継続使用が高齢者の寿命の延伸に寄与する可能性を、実証的に示した」と結んでいます。
入れ歯などの継続使用が高齢者の寿命を延ばす可能性 | Science Tokyo - 東京科学大学
画像はプレスリリースから引用させていただきました。
SM

