2025.06.16
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看護と介護の連携
高齢者施設において、「看護職と介護職の日常的な情報共有が入居者の健康状態の変化をいち早く察知する重要な役割である」と発表したのは、上智大学・慶応義塾大学・広島大学らの共同研究グループです。具体的には、「いつもと違う変化」にどのような判断対応をしているのかを、テキストデータの解析を用いる手法で分析したところ、看護職は「入居者のいつもの状態や既往歴の把握」、「介護職からの報告や自身の観察による状態の確認」、そして「過去の事例や臨床経験に基づくリスク評価」という3つの実践を通じて、早期に異常を察知していることが明らかになったと述べています。特に看護職が重視している「異常な体温」「摂食困難」「呼吸状態の異常」「意識レベルの低下」「怒りっぽさ」「体重減少」など10の重要な症状などを特定したとか。本研究グループは、今後、これらの知見を活かして、看護職の判断力を高めるための教育プログラムの開発や、現場における実践ツールの見直しに取り組んでいき、回避可能な救急搬送や入院を防ぐこと、そして入居者の生活の質の向上(QOL)に寄与したいと結んでいます。
高齢者施設の看護職と介護職の連携が入居者の健康状態の変化を察知する鍵に-看護職へのインタビュー調査で具体的な看護の役割を解明-:[慶應義塾]
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

