2025.06.16
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遺伝子で読み取るアトピー性皮膚炎
「アトピー性皮膚炎の症状や治療への反応を、皮膚で働いている遺伝子の状態から読み取ることに成功した」と発表したのは、慶應義塾大学医学部皮膚科学教室らの研究グループです。具体的には、1mmというごく小さな皮膚組織を使って、奥深くにある細胞の遺伝子の働きを詳細に調べたところ、血液検査では分からなかった「皮膚の現場で実際に起きている免疫反応の全体像」を浮かび上がらせることに成功したのです。ここで分かったことは、「2型炎症」や「17型炎症」など異なる免疫反応が皮膚で起こっていること、そしてそれに呼応する「遺伝子の働きのサイン(バイオメーカー)」を見つけられたというのです。こうしたサインの違いに注目することで、将来的には患者一人ひとりに最適な、カスタマナイズされた治療法を選ぶことが可能になるだろうと述べています。
アトピー性皮膚炎の症状と治療反応に関わるバイオマーカーを発見-患者の皮膚から新たな指標を見出し、個別化医療の実現へ前進-:[慶應義塾]
画像はプレスリリースから引用させて頂きました。
SM

