港区立高輪いきいきプラザ

2025.06.05

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唾液で睡眠不良を測定

「唾液中の六つの物質が慢性的な睡眠不良の指標となることを発見した」と発表したのは国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」)細胞分子工学研究部門らの研究グループ。具体的には、「唾液中の物質をもとにした睡眠不良の判定とピッツバーグ睡眠質問票による判定が86.6%の確率で合致した」そうです。ご存じの通り、睡眠障害は、うつ病や生活習慣病の発症リスクを高めることがよく知られています。毎日の睡眠の状態については簡易デバイスを使えば計測ができますが、慢性的な睡眠障害の診断は困難なのだとか。本研究グループは、「健康寿命の延伸に向けた個人の心身状態のモニタリング技術や医療機関での早期受診を促す技術の開発を目指した研究プロジェクトの中で、慢性的な睡眠不良による疾患発症リスクの高まりを早期発見するための非侵襲バイオマーカーの開発を行ってきた」といいます。本研究では、ヒトの唾液において、慢性的な睡眠不良によって影響を受ける代謝物を同定し、慢性的な睡眠不良を客観的に評価するためのバイオマーカーの開発を目指したと述べています。そして、自宅や職場、高齢者施設でのヘルスケアへの応用を期待したいと結んでいます。

産総研:唾液でわかる睡眠不良

 SM

 

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