港区立高輪いきいきプラザ

2025.06.05

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歯周炎による炎症と老化と各種臓器の障害の深い関係

高齢者にとって歯の本数を維持することは重要なテーマですが、たとえ歯を残せたとしても(80歳で20本が目標)、歯周炎に罹患すると、さまざまな疾患の発症リスクを高める可能性が指摘されていることも事実です。「歯周炎に長期にわたって罹患した場合、脳や骨、筋肉といった臓器にどのような影響を及ぼすのかを厳密な実験条件下で検証した研究はこれまで存在しなかった」そうです。そこで、 藤田医科大学 精神・神経病態解明センター及び慶應義塾大学 再生医療リサーチセンターらの研究グループは、「歯周炎モデルマウスを用いて、認知機能の悪化、大腿骨の骨密度低下、遅筋特異的な筋力低下が生じることを明らかにした」と発表しました。加えて、骨密度については、「歯周炎が軽度で罹患期間が短くても低下が認められ、歯周炎を治療しただけでは回復せず、積極的な骨密度回復のための治療が必要であることが判明した」そうです。本研究により、「歯周炎が各臓器のフレイルを招くエビデンスが得られ、特に高齢者診療においては歯科診療との緊密な連携が重要である」と結んでいます。

 250203-1.pdf

画像はプレスリリースから引用させていただきました。

SM

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