港区立高輪いきいきプラザ

2025.06.05

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⾼齢運転者の安全運転に同乗者の存在は重要な役割

 「高齢運転者の事故を起こすリスクが同乗者の有無によって異なるかを検討したところ、認知機能が低下した運転者において、同乗者がいると事故を起こしにくい可能性があることが分かった」そうです。この調査研究を行ったのは、筑波大学医学医療系らの研究グループです。ご存じのように、高齢者の運転による交通事故を防ぐため、運転免許更新時の高齢者講習や認知機能検査が長年行われ、安全運転サポート車の普及も図られていますが、事故は決して減ってはいません。本研究グループは、「高齢運転者について、同乗者がいると事故を起こすリスクが低いという海外での知見や、同乗者を要する条件付き免許を採用している国があることに注目し、認知機能が低下した運転者においても、同乗者がいると事故を起こすリスクは低いという仮説を立て、これを検証した」とのことです。その結果、認知機能の程度にかかわらず、男女とも、⾼齢運転者の安全運転に同乗者の存在は重要な役割を果たしていることは分かったとか。本研究グループは、当プレスリリースの中で、「⽇本では認知症と診断されると、免許が停⽌あるいは取り消されますが、海外では認知症のみを理由に 免許が取り消されることはほとんどなく、個⼈の健康状態や⽣活状況に配慮した対応がとられ、それが限定免許制度にも表れている」と述べています。なぜなら、運転をやめることで健康を損なうリスクが⾼まることも指摘されており、また、「運転をやめると外出機会が減って活動的な⽣活を送ることができなくなり、要介護認定のリスクが⾼まることが、国内の複数の研究で実証されている」とも述べています。本研究グループは、「健康⻑寿社会を実現するためには、⾼齢者 の『運転寿命』の延伸が不可⽋であり、安全運転の⽀援⽅法をあらゆる⾓度から探る必要がある」と結んでいます。

 認知機能が低下した高齢運転者は同乗者がいると事故を起こしにくい | 医療・健康 - TSUKUBA JOURNAL

 p20250415141500.pdf

画像はプレスリリースから引用させて頂きました。

SM

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