2024.12.25
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非喫煙者に発生する肺がんと遺伝子の関係とは
肺がんの多くを占める肺腺がんの半数弱は、非喫煙者に発生し、その多くは EGFR 遺伝子の変異が発生要因となっているということですが、特に日本を含めたアジアの国で多く発生しているとか。そこで、非喫煙者での肺がん予防・早期発見のために、その詳細な解明が求められていますが、国立がん研究センターら多くの共同研究グループは、「東アジアの非喫煙者女性の肺腺がん患者998 例の遺伝子の個人差を調べ、 EGFR 遺伝子変異を持つ肺腺がんへの罹りやすさと遺伝子の個人差の関わりを明らかにした」と発表しました。 本研究では、「遺伝子の個人差の積み重ねにより、EGFR 変異を持つ肺腺がんへの罹りやすさは 8.6 倍高まることが分かった」そうです。つまり、EGFR 変異を持つ肺腺がんの方が、EGFR 変異を持たない肺腺がんと比べて、「遺伝子多型」と呼ばれる遺伝子の個人差の積み重ねの影響をより強く受けて発症することを明らかになったというわけです。本研究グループは、 「今回の発見は、喫煙をしない方の肺がんの予防および早期発見に役立つと期待される」と述べています。
【プレスリリース】非喫煙者に多く発生するEGFR 変異を持つ肺がん 遺伝子の個人差の積み重ねが危険因子となることを証明 | 国立大学法人群馬大学
画像はプレスリリースから引用させていただきました。高輪いきいきプラザ SM